紙のレーザーカットを行いました。
レーザーカットは熱処理ですので、どうしても紙が焦げたり、切断面が黄変したりします。
白い紙を白いままにレーザーカットするのは材料選択を行ったり、作業条件を追い込んだり、大変な作業です。
焦げについては基本的には紙の材料に左右されると考えて下さい。
ずるいですが、今回は黒色の紙を使用しました。
これもお客様と相談して黒い紙にしていただきました。
紙のレーザーカットの場合は焦げ以外にソリの問題も発生します。少し厚手の紙はソリが結構発生します。また薄い紙の固定にも工夫がいります。
そこで、弊社にある機器は下からの排気構造になっていますので、それを利用して吸着効果を持たすことが出来ます。
弊社にあるレーザーカッター用の集塵脱臭装置は真空にする力である静圧が高いので、吸着能力がかなり高くなります。写真のように加工する以外のエリアを紙等で塞いであげれば、必要な箇所の吸着能力が向上して少し厚手の紙であってもソリを抑える事が出来て、カット品質と作業効率が高くなります。
紙以外でも反りが起きやすい革等でも威力を発揮します。また昨年のブログでも書きましたが、2.5mm程度の薄めのベニア板やMDFでも効果を出すことが出来ます。
レーザーカッターでの加工は材料を平行に置くことがポイントになりますので、下排気可能な機器はすごく応用力が高くなります。
コメントをお書きください