布地の加工

天然素材の布地の加工を行いました。

生地のサイズが大きかったのでTech ShopのTrotec製Speedy400を

使用しました。

このSpeedy400は加工エリアがW1000 x D600mm有り、大きなサイズの加工が出来ます。

 

布地を切断する方法としてハサミや刃物が有りますが、

細かい形状の切断はかなり難しい加工になります。

切断面も抜き型のようなもので加工すれば切断面は綺麗になりますが、

特に天然素材で繊維質のものはプロッタータイプのカッターを使用する

場合には繊維に引っ張られて、切断面に繊維質が残り、思う通りには切断出来ません。

 

レーザーカッターは非接触の熱切断ですので、繊維質も関係なく

思った通りの形状で切断が可能です。

またイラストレーター等で作成したデータ通りに加工しますので

1枚毎に切断形状を変えることも可能です。

抜き型の場合は切断形状を変えるためには複数の抜き型が必要になります。

ただレーザーカッターは熱処理になり、黄変や若干の焦げは

発生してしまうので、素材の色や縫い代に利用する等の工夫が

必要になります。

それと動物系の天然素材の場合は切断時にタンパク質を焼いた臭いがしますので、臭いが取れるまで少し時間が必要になります。

 

天然系の加工も良好ですが、化繊系は切断面が熱で融着して繊維ほぐれも無く、後工程にも活用しやすく相性がよい材料になります。

 

今回の生地も切断後に必要の無い部分を切り取るために普通のハサミで切断しましたが、繊維質が残り、綺麗に切断出来ませんでしたので、

レーザー加工の有利性を実感しました。