紙レーザーカット ダイレクトメール (カメラシステム利用)


美容室の顧客様への誕生日カード用の紙の切断を行いました。

「Happy Birthday」等の文字は印刷です。

印刷物をズレる事無くカットするためにカメラシステムを利用して切断しました。

また、レーザーによる紙切断は熱処理のため、紙の種類によっては焦げや黄変が起こりますので、製品企画段階からそれが目立たないような紙の色をエンドユーザー様に提案していただきました。

今回の案件はデザイン会社様からのお仕事で、エンドユーザー様への提案がスムーズに進み、素敵な製品が出来ました。

 

短納期での千単位のご注文でしたが、量産機の利用により、納期内での納品が出来ました。

 

この写真がカットした製品です。

横方向の大きさが12cmになります。

抜き型ではこのような細かいデザインは制作出来ません。

また、カッティングプロッターでも小さい半径のカーブは上手く再現できませんので、レーザー加工ならではのデザインになります。

カメラシステムを利用しているので、カットラインのギリギリまで印刷を配置する事が出来ます。

また、バキューム効果を利用して紙のソリも抑えてレーザーカットを行いました。

工程の流れは

  • イラストレーター等のデータ御支給
  • 材料を御支給
  • バキューム効果がある機器に材料を設置
  • レーザー切断加工(カメラシステム利用)
  • 加工品の取り出し
  • 梱包、発送

という流れになります。

 

 

今回はカメラシステム用のデータを作成していただきました。

左のような印刷デザイン、カットライン(赤線)、位置決めマーク(黒丸)のデータをレイヤーを変えて作成していただきました。

 

紙の周囲に7つの位置決めマーク(6~9mmの黒丸)を配置。カメラはコントラストを把握して円形の中心を認識してデータ補正を行いますので、黒丸の周囲に2mm程度拡大した白丸を印刷しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

位置決めの黒丸同士の仮想外周線(青色)の内側にカットラインを配置します。

 

印刷には左のように、位置決めマークと印刷デザインを印刷します。(カットラインは印刷しません)

レーザー機には左のような位置決めマークとカットラインのデータを送信して加工を行います。

 

位置決めマークをレーザー機のカメラが読み取り、オリジナルのイラストレーターデータと現物の印刷物との位置の違いを把握して、カットラインを補正しレーザーカットを行います。

 

アクリルにUVプリンタしたキャラクターアクリルキーホルダーも同じようなデータ、工程になります。

トレーシングペーパーのように中味が透けて見える封筒の中にレーザーカットしたペーパーが見えるようになっています。

 

このバースデーカードが到着すると素敵な気分になりそうですね。