シナベニア9mmカット


今回の工房に来られたお客様のオーダーはシナベニア9mmのカットでした。

シナベニア5.5mm程度であれば、スムーズにカット出来ますが、9mm程度のベニアは内部の合板の素材が硬いものであれば、切断がしにくいので、実際の材料にてテストを行いカット可能か確認を行いました。

 

レーザー出力75Wのレーザー機Speedy300を使用して、レーザー出力はほぼフルパワー、スピードを少しゆっくりめにしてテストを行いました。

ゆっくりカットを行うので切断面は黒く焦げてしまいます。厚い木材をカットする場合はどうしても焦げてしまうので、これについては了承していただきました。

カットが出来て、切断面の焦げも出来るだけ少なく、そして裏面の煤汚れも少ない条件を見つけ出し、その条件にて加工を行いました。

 

デザイン系の勉強をされているお客様で、9mmのシナベニアに下書きを行い、その下書き通りに糸ノコでカットしていましたが、複数個同じ形状を作成するのが手作業である糸ノコだと難しいので、レーザーカッターの使用を選択されたとの事です。

 

表面は汚れ防止でマスキングテープを貼っていましたが、裏面の煤汚れも少なく、綺麗に仕上がったとお言葉をいただきました。

条件出しのテスト時の写真です。

見にくいですが、左側の方が切断面の焦げが少し少なく、茶色に近い色です。

こちらも条件出し時の写真です。

右側の方がスピードが遅く、熱量が多く、煤が裏面に拡がっています。